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マーカーでラインを引く意味について

Blog post 055

 

マーカー

教科書の重要な語句にマーカーでラインを引いて勉強する生徒がいます。
見直したときにわかりやすいという理由からです。
一方、ラインは引かないという生徒もいます。
そもそも教科書の重要語句は太字になっているため、あえて引く必要はないという考え方です。
引く・引かない・・・どちらが良いのでしょうか。メリット・デメリットを考えてみます。
 
 
 
【ラインを引くメリット】
 
■重要な語句が分かる
テストに出題されるような重要な語句は、優先的に覚えなければならないため、ラインを引くと復習するときにわかりやすい
 
 
■ラインを引くと意識する
重要な語句をピックアップして覚えていく過程で「この語句は重要だ」と意識しながら本文を読むことができる
 
 
 
【ラインを引くデメリット】
 
■勉強した「気」になる
「ラインを引く」というのは「作業」であって、これだけで勉強をした気になってしまう
丁寧に色分けしてカラフルなペンで教科書を自分仕様に仕上げる人もいるが、相当な時間を要している
そんな暇があるなら、教科書を読み込んで「覚える」ということをした方がいいのでは・・・
 
 
■線を引く時間が無駄
その言葉自体だけでなく、その周りに書かれている説明や定義を一緒に覚えて初めて重要な語句になる
線を引くだけ、というのは時間の無駄ではないか。
  
 
■悪循環を引き起こす
ラインを引く→勉強した気になる→頭に入っていない→テスト結果が悪い といった「勉強したつもり」から悪循環を引き起こすことが考えられる
 
 
 
このように、デメリットの方が目立ってしまいますが、ラインを引かなくても、しっかり勉強はできます。
 
 
 
教科書本文を詳細に読みこむ
 
暗記が中心になる社会が主です。 
テストに出るような重要な語句は、線を引かなくても教科書を読めば分かります。(もともと太字が多い)
ポイントは歴史は時代の流れがどのようになっているか、地理は場所と関連づけて、どうしてその語句が出てくるのかを押さえながら読むことです。
 
学習の仕方については教科書を読む、ノートに書く、ワークの問題を解くなど、それぞれ方法があると思いますが、ラインを引かなくてもすべて対応できます。
 
とは、言いながら、
マーカーラインは、個々人が勉強する際の「気分」的な要素が大きいと思いますので、自身が勉強しやすいことが何より重要です。