学びの杜 履正館
フリースクール、はじめます。
個別指導塾「履正館進学セミナー」開講前の時間帯を利用し、小・中学生(高等部は2025年4月から)の不登校児童を受け入れるフリースクールを開設しました。
一条校(学校教育法第1条に掲げられている教育施設)に行けなくても、その先は当然にあるということを知ってもらいたいと思っています。
学校(一条校)だけが学びの場であるという考え方をなくし、子どもたちが自分にあった「学ぶ場所」を自由に選択できる社会を目指すことによって「不登校」という言葉や社会的偏見をなくしたいと考えています。
子どもの切実な命のSOS
学校に行けない(行かない)原因はいろいろあり「こういう子が不登校になりやすい」という決まったパターン(タイプ)はありません。
勉強ができる子も、運動が得意な子も、クラスの人気者も、いろいろな子どもがいます。いくつもの理由が重なり合って、耐えられる限界を超えると心がオーバーヒートしてしまいます。
決して「怠け」ではありません。不登校は極めて切実な命のSOSなのです。
こんなにも不登校児童が増えているのは、学校という仕組みが制度疲労を起こしているからと考えられます。
全員が同じ場所に通わなければならず、「みんなと違うこと」「できないこと」はダメと否定され、特例は認めない、合わないからしょうがない、別の道もあるよとはならないのです。
学校しか選択肢がないという状況が、子どもたちを追い詰めていると言えるでしょう。
子どもたちにとって、今、必要なのは学校でも家でもない第三の居場所です。自分が自分らしく生き生きと過ごせる環境が必要なのです。
そして、大人がそういう社会をつくっていくことだと考えています。
子どもの「ありのまま」を
学びの杜履正館は、子どものありのままを受け入れることが活動の根幹にあります。
子どもを変えようと行動したり、何かいいところを伸ばそうと考えたり、これらはすべて大人の価値観に基づいたものであり、その根底には「この子はどうしてこうなんだろう?」という「疑問符」が存在します。
そうではなく「この子はこのままでいいんだ」と大人が気づくことが大切だと考えています。
子ども扱いせずに一人の人として尊重する、そして「あなたらしく生きることが何より大切である」と伝えることです。
すべてを受け入れると、子どもたちは生き生きと輝きます。
不登校の出席扱い
文部科学省は、何らかの事情があって学校に通えず、家庭に引きこもりがちで、十分な学習支援を受けられない不登校の児童生徒に対し、IT等を活用した自宅学習で「出席扱い」にするという方針を定めました。
(「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)元文科初第698号ー令和元年10月25日)
当塾で活用するICT教材は、文部科学省が定める「不登校生徒の出席扱い要件」を満たすことのできる教材であり、すでに出席扱いとしての実績がありますので、出席日数でお困りの方は、お気軽にご相談ください。