HOME | ブログ | blog051

やる気を生み出す「自己効力感」とは

Blog post 051

 

自己効力感

「なんだか今日はやる気が出ないなぁ・・・」
 
 
勉強にしても仕事にしても、時にはそんな日もあります。
この「やる気」の正体とは、一体なんなのでしょうか。
 
 
「やる気」は「モチベーション」とも言いますが、これには「自己効力感」が深く関わっていると言われています。
あまり聞きなれない言葉ですが「自己効力感」とは、次のように定義されています。
 
・ある結果を生み出すために必要な行動をうまく行うことができるという「確信」のこと
 
つまり、「自分がある行動を実行できるという自信」のようなものです。
 
 
確かに、解き方がわからない数学の問題や国語の難しい読解問題などは、そもそも実行できる自信がなかったりしますから「やる気」が起きないのも頷けます。
 
 
ということは「自己効力感」を生み出すことができれば、自然と「やる気」も生まれるということになりますが、自己効力感を生み出す基礎となるものが5つあるとされています。
ちょっと紹介します。
 
 
1 達成経験:自分の成功経験
 
自分が何かをやり遂げた、成功したという経験が多ければ多いほど、次も上手くいくという気持ちになります。この達成経験は自己効力感を決める最も重要な要因になります。
 
 
2 代理経験:他人の成功経験を観察する
 
例えば同じクラスの子が、自分と同じ目標をすでに達成していたとしたら、自分にもできるかもしれないというポジティブな感情が生まれやすいものです。身近な人の代理経験ほど、影響力は大きくなります。
 
 
3 言語的説得:言語的な励まし
 
例えば尊敬している人から「あなたならできる、きっと大丈夫!」と言ってもらえると自信につながります。
逆に「あなたには難しいと思う」と言われたら、それまであった自信も揺らぐものです。
 
 
4 生理的情緒的高揚:気分や体調に関すること
 
体調万全で気分爽快の日は、なんでもできそうな気がします。逆に体調不良や寝不足などで疲れている時は自己効力感は低くなります。
 
 
5 想像的体験:成功経験を想像する
 
自分が成功している姿をイメージすること、より精彩にイメージすればするほど、自己効力感は高まります。
 
 
この「自己効力感」を「学習の場面」に当てはめ、生徒の「やる気」を引き出すことができれば、成績アップにつながる可能性が十分に考えられます。
 
 
その子の学習レベルに合わせた問題に取り組ませて、小さな成功体験を積み重ねる「君ならきっとできる!頑張って」と、励まし・勇気付けを行う
テストで100点を取った自分を想像させる。
ぜひ、試してみてください。