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親が子どもに勉強を教えるときのポイント

Blog post 049

 

勉強を教える

早く勉強しなさい!、いつになったら宿題やるの?
子供が勉強しないことにイライラして、つい大声を出してしまうことはないでしょうか。
そんなとき、少し考えてみてください。
 
 
親は「勉強を教える専門家」ではないのですから、それは学校の先生や塾の講師などにお任せすればいいのです。
そう考えると、イライラした気分が和らぐかもしれません。
 
 
では、親はどうすればいいのかということですが、
親は子供が勉強に興味を示す環境整備や精神的な面でサポートしてあげることにポイントを置くと良いと思います。
 
 
勉強において、子どもは目に見えない物事を理解することが苦手です。
ですから「見える化」してあげることが大切です。
 
 
たとえば、分数で3分の1と4分の1のどちらが大きい数であるかということを、すぐに理解できるのは算数が得意な子どもだけです。
3分の1と4分の1を比べるとき、分母の数字に目がいき「3」より「4」の方が大きいから、4分の1が3分の1よりも大きそうだという感覚を持つのは自然な反応です。
 
でも、これが3つに分けたロールケーキと、4つに分けたロールケーキを見せると、説明しなくても分かるわけです。
 
 
割合が苦手な子には、机上で10%=1割=0.1=10分の1と教えても何のことだか理解できません。
それは学校で教えてもらえばいいのです。
一緒に買い物に行って、果汁10%と果汁100%のジュースを買って、味比べをして実際の果物に置き換えて考えさせればいいのです。
 
 
学校の理科の授業で「地球の自転」について習ってきたとします。
ボールなどの丸い形をしたものを地球に見立て、横から懐中電灯で照らして部屋の灯りを消してみます。
そうやって昼夜の感覚を体験させると、深い記憶として残ります。
身近なものを使って子どもに実感させることで、奥行きのある勉強になります。
 
 
このように子供の勉強に上手に向き合っている親は、学習する内容を具体的な日常生活にあてはめて、一緒に試し考えさせます。
この姿勢が子どもの知的好奇心を引き出し、勉強と向き合う気持ちを育てます。
 
 
家庭で強制的に勉強させるよりも、まず、子供が興味を抱く環境づくりを心がけ、勉強を日常生活の一部として取り入れてみてはいかがでしょうか。