問題文を読まない子どもたち
Blog post 045
勉強はそれなりに頑張っているのに「成績がなかなか上がらない」、「単純ミスばかり繰り返す」という悩みを抱えている親御さんは多いです。
その原因は、個別にいろいろありますが、一つ共通している特徴として「問題文をしっかり読んでいない」ということがあるように思います。
算数の文章題では、文章に書かれている数字を目で追っただけで、すぐに問題を解き始めてしまいます。「多分、この問題は・・だ」と当たりをつけているのです。
国語も同じことが言えます。
長文は特にさっと流し読みをしてしまいます。
スマホ画面をスクロールして、目についた情報だけを拾い読みしている読み方です。
視線は常に「先へ、先へ」と急ぐため、問題を解くために必要な条件や重要なヒントを見落としてしまいます。
したがって、ケアレスミスが多く理解定着につかがっていきません。
このような状況は、算数にしても国語にしても問題に「正解する」ことよりも「勉強を早く終わらせる」ことが優先されているからだと思われます。
特にやる気のない子は、問題文を読みながら「この嫌な文章はどこまで続くんだ」という感情から、先を急いでとにかく早く終わらせようとします。
ですから、勉強の姿勢が、
・不機嫌にイライラしていることが多い
・当てずっぽうな答えをかく
・書くこと自体を面倒がる
・ノートや解答用紙に書く文字・数字が雑
・帰り時間ばかり気にする
などの傾向があります。
もし、このような傾向がある場合は、学習習慣の見直しを考える必要があるかもしれません。
大切なのは「どのように勉強したか」ということであり、自分で「できた」「わかった」と体験することです。 この小さな成功体験の積み重ねが成長を促します。