スマホ子守りは、子どもにどんな影響があるのか
Blog post 023
日本小児科医会が作成した「スマホに子守りをさせないで」というポスターが話題になっています。
乳幼児にスマホやタブレットで長時間遊ばせる行為は、健全な発達を妨げる恐れがあるとして注意を呼びかけるものですが、スマホなどの使用が幼児のどういった面に影響があるのか、具体的な情報あるいは科学的な根拠が得られていないところがあり議論をよんでいます。
よほど無神経な親でもない限り、過剰なスマホ利用が子供に対して良くないということは理解しているはずであり、むしろ、どういった行為が、どの程度、子供の発育に影響があるのか知りたいところでしょう。
最近、スマホのスワイプ操作に慣れてしまった幼児が、本のページをめくれないというちょっと驚きの記事を目にしました。
これは子供の運動能力に関する影響ですが、ほかにも、目の疲労であるとか電磁波による身体的な影響であるとか、あるいは心理的な側面など、データにもとづく具体的な事例がないと親としても判断ができません。
パソコンやスマホ、タブレットは知育玩具としての性質もあり、一概に子供の教育に悪影響を与えるとは言い難い面もあります。
現にアメリカでは、こうしたITツールは、公共の場における子供の振る舞いを学習するツールとして広く活用されています。
スマホなどの新しい技術に対して様々な意見が出てくることは当然ですが、感情的に反応したり、逆に事業者側の情報を鵜呑みにすることは危険です。
重要なのは、データを用いた定量的な検証です。
今後、小児科医会には、専門家としてこうした具体的な情報を提供してもらいたいものです。