文章題を解くのに大切なことは
Blog post 047
「クッキーが1袋に8個入っています。それが4袋あったら、全部でいくつでしょう?」という問題があったとします。
ここでは「1袋あたりの量は8個」で「それが4袋分ある」。求めるのは「全部のクッキーの数」という形で考えることです(九九の問題)。
この論理がわかるのは、子どもにとっては結構難しいのです。根気よく何度も繰り返しやると理解できますが、それでは応用が利きませんから、結局できるようにはなりません。
文章のどの部分が何にあたっていて、何を求める問題なのかを探し出すということをしなくてはいけないのです。
この力をつけるために効果的なのが問題作りです。
「4×6の問題を作りなさい」といったときに、「4個のリンゴがあります。6つのカゴがあります。あわせていくつでしょう?」という問題を作る子がいます。
でもこれだと(4個のリンゴ)+(6つのカゴ)になり、かけ算が成立しません。
これはまだいい方で、「リンゴが4個とリンゴが6個あります。かけるといくつになるでしょう?」という問題を作る子もいます。
文章問題を解くのに大事なことは、文章の内容をイメージ化する力です。
その力を育てるには、3段階で教えていくといいと考えています。
1段階
まずは、まちがえた文章問題をよく読ませ、「何を聞かれているのか」、「その聞かれたことに答えるには、どのように考えたらいいのか」を考えさせることです。
2段階
次に、それを絵にして、イメージ化していきます。
3段階
最後に「問題作り」をします。
この「問題作り」をすることが、一番力がつくので、取り組んでほしいと思います。そうすると、文章問題の構造が頭の中に入ってくるからです。