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子どもが不登校になったとき親はどうする?

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不登校

子どもが不登校となったとき、親はどのように対応すればいいのでしょうか。
非常に難しい問題です。
親の不安な気持ちや疑問などを子どもにぶつけても、決していい結果にはなりません。
逆に腫れ物に触るように接すれば、子どもにとってはプレッシャーになったり、社会から離れたりする原因になります。
 
 
1 まずは、夫婦で共通認識をもつ
 
夫婦が喧嘩ばかりしていたり、夫婦間での会話がない、子どもに夫や妻の悪口を言うなどの環境にいると、子どもは親のことを信頼できなくなり、ますます心を閉ざしてしまいます。
 
また、子どもが親に相談をしたとき、父親と母親の言っていることがあまりにも違いすぎると子どもは混乱し、自分の行動を決めかねることになります。
子どもの将来について夫婦でしっかり話し合い、共通した認識でいることが大切です。
 
 
 
2 勉強をする環境を用意する
 
不登校となった子どもがまず影響を受けるのが学力です。
学力が低下することで、学校に戻っても勉強について行けないんじゃないかという不安が増し、ますます学校から足が遠のいてしまいます。
 
さらに、通学という習慣がなくなるため、動画やゲームで過ごす生活に慣れてしまい、夜更かしやひきこもりといった生活の乱れが加速していきます。
 
教室には行けないけども学校には行ける、という子であれば特別教室や保健室登校をする選択肢があります。
 
学校には行きたくないという子には、フリースクールへの登校や、不登校児を受け入れる学習塾などの利用、家庭教師といったサポートを活用して、学習を継続できる環境を用意することが大切です。
 
 
 
3 家庭での役割を与える
 
学校や外に出ることが困難だったとしても、まずはこの社会の中で、子どもが社会性を損なわずに生活をしていけるよう、家庭の中で何か些細なことでもいいので、子どもにも役割を課すことをお勧めします。
 
たとえば、食器洗い、掃除機をかける、ゴミを捨てる、なんでもいいのです。
子どもが興味のあることがあれば、それを役割として任せてもいいでしょう。
 
任せるのと同時に、実際に子どもがやってくれたら「ありがとう、助かったよ」といった言葉をかけることも重要です。
 
また、子どもが出来ない日があったとしても、責めるのではなく「また、今度お願いしてもいい?」と、いつでも頼りにしていることを伝えるようにしましょう。
 
こうすることで、自分は人の役に立っている、失敗してもやり直せばいいことを少しずつ感じられる環境が大切なのです。
 
 
 
4 自立する重要性を伝え選択肢を一緒に考える
 
不登校となり、ある程度の時間は子どもにも休息が必要でしょう。
しかし、何年もそのまま不登校を続けている間に、子どもは年を取ります。
親ももちろん年を取るのです。
 
親が年金生活となれば、子どもを養うほどの金銭的余裕がなくなる可能性も考えられます。
就職したり大学を出た人でも、再就職が大変な時代に30代、40代で職歴・学歴無しの人間が自立できるだけの収入を得続けることは、簡単なことではありません。
 
こういった事実を親は子どもに伝え、どうしたらいいかを一緒に考えることで、子ども自身も考えるきっかけを得られるようになります。