勉強しない子に、あえて勉強するなという心理的効果
親から「勉強しなさい!」と言われれば言われるほど、反発して「勉強なんかするもんか!」と意固地になる・・・
反抗期の子供によく見られる行動です。
この反発は「心理的リアクタンス」といい、自分の意見や行動を他人から強制されたり、制限されたりしたときに、反発して自分の意見に固執したくなる心理状態です。
親としては、勉強の重要性や必要性を経験上、十分理解していますから、子供に勉強するよう言いたくなるのはもっともです。
しかし、その思いが強ければ強いほど逆効果となるでしょう。
であるならば、
反対に「勉強なんかするな!」と言い切ってしまってはどうでしょうか。
そんな無責任な!・・・と思うかもしれませんが本気です。
強制すればするほど逆の行動をとってしまうのであれば、やってほしいことを禁止すれば、反発心から勉強を始めるかもしれません。
よく、「この話、誰にも言うなよ」と口止めされると、無性に誰かに話したくなりますよね。
それと同じ効果を狙ったものです。
その際に注意しなければならないのは、「勉強なんかするな」のあとに「どうなっても知らないからね」とか「あとで困るのはあなただよ」など、吐き捨てるような言葉を言ってはいけません。
なぜなら、この言葉に対して反発がおき、勉強を遠ざけてしまうからです。
・・・「別に勉強しなくたって困らねーよ」というように。
もう一つの方法は、先日「子供の問題行動をやめさせる唯一の方法」で書きましたが、子供と向き合って話し合うことです。
子供が勉強しないことに対して、よく理由を聞いてあげるとともに、自分がどう感じるかを冷静に穏やかに伝えるのです。
そして子供が自分の意思で行動を改めるのを待つ。という方法です。
「~しなさい」と強制するのは逆効果であり、解決策は違うところにあるものです。