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間違いを指摘せず、人を上手に育てる方法

Blog post 021

 

上手に育てる方法

間違いを指摘せず、原因究明という吊るし上げもせず、「こんなやり方はどうかな?」と提案する。 
それこそが、相手を育てる有効な方法である。 
 
精神科医で心理学者でもあるアルフレッド・アドラーの言葉です。 
 
 
目の前に問題があり、それを解決しようと強く思うほど徹底的に問題の原因を追及しようとします。
多くの場合、その問題を深く分析することでより良い結論が導かれるでしょう。 
 
 
しかし、「人のつながり」「組織の問題」においては、この分析が「犯人探し」になる場合もあり、問題を解決するどころか、こじれてしまうケースも少なくありません。 
問題を解決できないままでいるのは、問題に焦点を当て過ぎるあまりソリューション(問題解決)イメージを思い描いていないためです。 
 
 
なぜ、うまくいかないのかを徹底的に分析する必要があるのは、モノづくりと事故調査の場面くらいです。
「この問題をなんとかしないと、先にすすめない・・・」という考え方が落とし穴です。 
人間の行動をより生産的な方向に導くためには、問題は必要以上に大きく扱わないことがポイントです。 
 
 
ようするに、問題の指摘や原因の究明プロセスを省略するのです。 
そして「どうしたらミスがなくなるかな?」と問いかけ、自ら「こんなやり方はどうだろう」と提案するのです。 
そうすることによって、問題よりも解決に焦点をあてる(ソリューションフォーカス)ことができ、吊るし上げを勇気づけに変えることができるのです。