自立した子どもを育てるための「勇気づけ」
Blog post 020
「まだ無理だ」と思ってもやらせてみる。
失敗しても「今度はうまくできるはず」と
声をかけることが大切だ。
オーストリア出身の精神科医で心理学者でもあるアルフレッド・アドラーの言葉です。
子供は見るもの聞くもの、なんでも興味を示します。
たとえば、お母さんがジュースをグラスに注いでいるのをみると「自分がやる!」というでしょう。
そんなとき、子供の要求にどう応えていますか。
大抵の親は「まだ無理だからダメ!」とか、「こぼすからお母さんがやるからいいの」というのではないでしょうか。
子供はこの言葉によって「自分には能力がないんだ」「自分はダメなんだ」という意識が植え付けられ、ジュースを注ぐという新しいチャレンジを阻止され、勇気をくじかれてしまうのです。
こぼれたジュースは拭き取ればきれいになりますが、子供が失った自信はなかなか元に戻りません。
失敗してもチャレンジさせることが大切なのです。
当然、大人が考えるとおり、失敗することの方が多いでしょう。
そして、失敗してしまった子供は、その事態に直面し落ち込むでしょう。
そんなときは、
「もう一度やってごらん。今度はきっとうまくできるよ」と言って励ますのです。 これが「勇気づけ」です。
この「勇気づけ」は、子育てだけでなく、組織においても同じです。
管理者は自分の発する言葉が、部下の勇気づけになっているのか、勇気をくじくことになるのか、を常に考えておかなければなりません。
失敗を避けるために発した言葉が、自信を失わせることになってしまうのなら、失敗をさせることも必要なのです。
アドラーは、こんなことを言いたいのではないでしょうか。