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自立した子どもを育てるための「勇気づけ」

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勇気づけ

「まだ無理だ」と思ってもやらせてみる。 
失敗しても「今度はうまくできるはず」と 
声をかけることが大切だ。 
 
 
オーストリア出身の精神科医で心理学者でもあるアルフレッド・アドラーの言葉です。 
 
 
子供は見るもの聞くもの、なんでも興味を示します。 
たとえば、お母さんがジュースをグラスに注いでいるのをみると「自分がやる!」というでしょう。
そんなとき、子供の要求にどう応えていますか。 
 
 
大抵の親は「まだ無理だからダメ!」とか、「こぼすからお母さんがやるからいいの」というのではないでしょうか。 
 
 
子供はこの言葉によって「自分には能力がないんだ」「自分はダメなんだ」という意識が植え付けられ、ジュースを注ぐという新しいチャレンジを阻止され、勇気をくじかれてしまうのです。 
こぼれたジュースは拭き取ればきれいになりますが、子供が失った自信はなかなか元に戻りません。
失敗してもチャレンジさせることが大切なのです。 
 
 
当然、大人が考えるとおり、失敗することの方が多いでしょう。 
そして、失敗してしまった子供は、その事態に直面し落ち込むでしょう。 
 
そんなときは、
 
「もう一度やってごらん。今度はきっとうまくできるよ」と言って励ますのです。 これが「勇気づけ」です。 
この「勇気づけ」は、子育てだけでなく、組織においても同じです。 
 
 
管理者は自分の発する言葉が、部下の勇気づけになっているのか、勇気をくじくことになるのか、を常に考えておかなければなりません。 
失敗を避けるために発した言葉が、自信を失わせることになってしまうのなら、失敗をさせることも必要なのです。 
 
 
 アドラーは、こんなことを言いたいのではないでしょうか。