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AI化進展で学校から先生がいなくなる?

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AI

様々な分野でAI(人口知能)が活用されることで、働き方や学び方が変わりつつあります。 
このAI化進展で、学校の先生が大幅に削減できるという考え方があります。
 
 
なぜなら、現在の日本の小・中・高等学校の先生は、文部科学省が定めた学習指導要領にもとづいて画一的に教えているからです。 
極端に言えば先生は誰でもいい訳で、分かりやすく教えられる先生の授業をネット配信すれば事は足りるのです。 
 
 
また、「AI先生」を導入すれば、生身の人間が教える必要はなくなり、もっと生徒が受け入れやすい授業を展開できる可能性は大いにあります。 
 
 
では、生身の人間である先生は不要なのかというと、そう簡単にはいきません。 
これまでとは異なった役割があります。 
 
 
そのひとつが「助言的役割」です。 
生徒に人間としての生き方や社会のルールなどを教えるとともに、本人の進路指導などを担う役割。
 
 
もう一つは、授業の「補助的役割」です。 
すでにデンマークやフィンランドなどで20年ほど前から取り組まれている教育で、先生は「答え」を教えるのではなく、生徒に自分たちで答えをみつけることを促して議論を活発にする役割です。 
 
 
今の日本の教育は、最初から「答え」があり、先生が生徒にそれを伝え覚えさせるトレーニングですが、これからは「答えのない」時代がくると考えられています。 
そこでは、自分で質問して論理を組み立てて答えを推測し、クラスの仲間と議論する中でリーダーシップを発揮して周りを説得し、一つの結論に導く(答えにたどり着く)能力が求められるのです。 
 
 
今の時代、10年先はどうなるか予想もできないほど、凄まじい速さでIT化が進化し続けています。 
ちょっと前までは、パソコンやスマホ、タブレットなどなかった訳ですし、いまや自宅の家電製品を遠隔操作でき、音声アシスタントというデバイスまで登場する時代です。 
 
 
しかし、どういう訳か学校教育の現場だけは、旧態依然で「勉強は生身の人間(先生)が教えるもの」なのです。
100年前も今も先生は生徒に「知識を伝達する役割」であり変わっていません。 
そろそろ学校も変化しなければならない時期にきているのではないでしょうか。