お小遣いから将来の金銭感覚を身につける
子供が学校にあがる頃になると、お小遣いについて考えるようになる親御さんは多いのではないでしょうか。 他の家庭では、いつ頃から、どういう頻度で、どれくらいの額をお小遣いとして、子供に渡しているのか気になるところです。
お小遣いの額については、金融広告中央委員会の「子供のくらしとお金に関する調査」で以下のような結果が公表されています。
・小学校1・2年生の平均額:949円
・小学校3・4年生の平均額:896円
・小学校5・6年生の平均額:1087円
・中学生の平均額:2502円
・高校生の平均額:5305円
このデータは平成22年のものとはいえ、小学校の低学年で1000円近くのお小遣いをもらっているんですね。
私の子供たちが小さかったころは、たしか学年+100円をお小遣いにしていました
(3年生であれば400円)ので、かなり値上がっているようです。
では、このお小遣い、どうやって子供に渡しているでしょうか。
あまり気にせずに、月1回決まった日にとか、決まった額内で要求された都度などだと思いますが、ある家庭で実際にあった「お小遣いで金銭感覚を学ぶ」教育法が興味深かったのでご紹介します。
*以下、「知ル」トハ「最強」ナリ|役立て人生経験!バツイチ子持ちの世の中ナビゲート様の記事を一部抜粋させていただきました。
その両親は、子供に定期的にお小遣いを渡しませんでした。
その代わり、ノートを一冊渡し、次のように言いました。
「自分で仕事を見つけて、それを実行しなさい。
テーブルを拭くでも、ゴミを分別するでもなんでもいい。
自分で考えて、なぜその仕事をするといいのか、そして工夫した点をノートに書くこと。
それを見て、納得(両親が)できればお小遣いをあげます。」
と言うものでした。
子供は一生懸命いろいろな仕事を考え実行し、両親に報告したそうです。
ここから見えてくるものは、
1 お金は労働の対価という考え方
2 自分で考えて行動を起こす大切さ
3 工夫するという改善に対する意識
4 両親への報告というプレゼンの予行演習
5 手に入れたお金を有効活用する感覚
などを学習することになったのです。
お金はただ貰うものではなく「自分で稼ぐ感覚」と「上手に使う感覚」が将来的に必要であり、この両親はお小遣いを通じてそれを伝えたかったのでしょう。
彼(ここでは彼と呼ぶ)は、こうして苦労して手に入れたお金(お小遣い)だからこそ、その使い道をものすごく考えたそうで、こうした感覚は社会人になった現在も金銭管理に役立っているようです。